日立製作所は,IPTVに向けた携帯型テレビを試作し,CEATEC JAPAN 2007に参考出展した。将来,高画素の映像が配信されることを想定し,5型ながらWVGA対応という高精細液晶パネルを搭載する。液晶パネルの解像度は312ppiに達し,「映像を印刷画質で表示できる」(同社の説明員)と解像度の高さを強調した。「手のひらに乗り,かつ服の胸ポケットにもギリギリ入る大きさを狙った」(同社の説明員)ため,画面寸法を5型に決めたという。液晶パネルはIPS方式を採用しており,日立ディスプレイズが開発した。

 高精細の液晶パネルを搭載すると共に,ユーザー・インタフェースも工夫した。画面に映し出す映像を切り替える際には,画面の周囲に設けた額縁部分を指でなぞる。額縁部分を触って操作することで,各チャンネルの映像を画面に映し出したトランプのようなカードをめくって,映像を切り替える。ディスプレイ表面が指紋などで汚れる可能性があるため,タッチ・パネルを使うことは考えていない。

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