東芝は,ダイレクト・メタノール型燃料電池を搭載した携帯型メディア・プレーヤーを試作,CEATECに参考出展した。
同社はこれまでも同様のメディア・プレーヤーを試作していたが,これまではプレーヤー部と燃料電池部が分かれていた。今回の試作機では,プレーヤー部と燃料電池部を一体化した。「より最終製品に近い試作機である」(東芝)。2008年ころの発売を目指す。
燃料にはほぼ100%のメタノールを利用する。燃料となるメタノールの残量を確認するためのゲージも設けた。ただし,内部の燃料タンクの容量は明らかにしていない。燃料は,筐体側面からユーザーが注入できる。燃料電池の空気極を,筐体の裏面に設けている。発生する水蒸気の排出口などは特に設けておらず,自然に蒸発するのにまかせているという。
ワンセグ・チューナーを内蔵しており,約10時間,ワンセグを連続視聴できる。なお東芝はこのほか,燃料カートリッジや燃料電池搭載ノート・パソコンの試作機などを出展している。