ソニー代表執行役社長兼エレクトロニクスCEOの中鉢良治氏
ソニー代表執行役社長兼エレクトロニクスCEOの中鉢良治氏
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 「有機ELテレビの製品化を技術のソニー復活の象徴と位置付けている,反撃の旗印にしたい」――。2007年10月1日の11型有機ELテレビの製品発表( Tech-On!の関連記事)に際して,ソニー代表執行役社長兼エレクトロニクスCEOの中鉢良治氏は,有機ELテレビ販売の意気込みを語った。

 中鉢氏は2005年の社長就任以降,ソニー復活の条件として,「商品力,技術力,現場力の3つの強化を掲げてきた」(同氏)。勝ち続けるための研究開発の戦略として次世代ディスプレイである有機ELに注力することを決定し,開発人員を集中することで開発のスピードを加速させてきたという。

 数年前のソニーでは,「技術はあるが魅力ある製品が生まれない時期があった」(中鉢氏)と語る。有機ELテレビの製品化に際しては,「技術のソニーの復活を目指した技術者たちの努力と生産部門やマーケティング部門など多くの社員が途切れることなく連携を図った成果だ」と強調した(同氏)。

 有機ELテレビの販売することで,「これまでに見たことのない未体験の高画質を体験してほしい」(中鉢氏)という。今後も,「ソニーらしい夢のある尖った技術を盛り込んだ製品を開発していきたい」(同氏)と語った。

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