図1 店頭予想価格が10万円前後と安いBlu-ray Discレコーダー「BD-AV1シリーズ」
図1 店頭予想価格が10万円前後と安いBlu-ray Discレコーダー「BD-AV1シリーズ」 (画像のクリックで拡大)

 シャープは,録画の操作を簡単にしたBlu-ray Discレコーダー「BD-AV1シリーズ」「BD-AV10シリーズ」を2007年10月27日に発売する(ニュース・リリース)。

 両機種のコンセプトは「VHSビデオ・デッキを持つユーザーに,デジタル放送を録画できる機器へスムーズに移行してもらう」こと。このコンセプトに従い,シャープは従来のレコーダーが持っていた機能を思い切って省略した。

 具体的には,まずHDDを省き,記録媒体をBlu-ray Discに限定した。「録画するたびに記録先を指定する操作は,VHSユーザーには馴染みがない」(シャープ)ためである。さらに,追記型のBD-Rに記録する機能を省略し,書き換え型のBD-REのみに対応させた。これには,消費者を混乱させないための二つの狙いがある。一つは,何度も上書きできるBD-REであれば,VHSテープと同じような使い勝手を再現できること。もう一つは,BD-REが今後も規格に大幅な変化がなく,互換性の問題が生じにくいとみられることである。追記型のBD-Rについては,2007年4月に有機色素系媒体の規格が追加されるなど,互換性の問題が発生する余地がある。

 BD-AV1シリーズは,BD-REの1層媒体のみ記録できる。筐体の色は黒,白,赤を用意する。店頭予想価格は10万円前後。BD-AV10シリーズはBD-REの1層/2層媒体の記録に対応し,筐体の色は黒,白,赤,銀を用意する。店頭予想価格は12万円前後。いずれの機種もダビング機能を持たないことから,Blu-ray Disc媒体への記録速度は1倍速にとどまる。

上位機種はHDD搭載,BD-RE/-R対応

図2 店頭予想価格30万円前後の上位機種「BD-HDW20」
図2 店頭予想価格30万円前後の上位機種「BD-HDW20」 (画像のクリックで拡大)

 シャープはこれに加え,HDDを搭載したBlu-ray Discレコーダーの上位機種「BD-HDW20」「BD-HDW15」を発表した(ニュース・リリース)。いずれも,映像を1080pにアップ・コンバートする専用LSIを備えるほか,BD-RE/-Rの1層/2層媒体に最大4倍速で記録できる。

 店頭予想価格は,容量1TバイトのHDDを積んだBD-HDW20が30万円前後,500GバイトのHDDを積んだBD-HDW15が20万円前後である。2007年12月1日に発売する。

図3 今回の機種が搭載する光ヘッド
図3 今回の機種が搭載する光ヘッド (画像のクリックで拡大)

図4 Blu-ray Disc用の光学系とDVD/CD用の光学系を備える
図4 Blu-ray Disc用の光学系とDVD/CD用の光学系を備える (画像のクリックで拡大)

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