三洋電機は,子会社のテレコム三洋(大阪府大阪市)の全株式を携帯電話機の販売大手であるテレパーク(東京都文京区)に売却することを正式に発表した(発表資料)。株式譲渡価格は総額48億円,譲渡日は2007年10月31日を予定している。

 テレコム三洋は1995年6月に設立,携帯電話機の販売代理店事業を営んできた。業界では中堅に位置する企業で,全国に82店舗を構えている。従業員数は契約社員も含めて662人。2007年3月期は売上高384億3600万円,営業利益3億8300万円を計上していた。

 経営再建中の三洋電機は,このほかに現在,半導体事業や白物家電事業について撤退の意向が取り沙汰されており,携帯電話機に関しては製造部門も売却すると一部で報じられた。これについて三洋電機は「何も決まっていない」とコメントしており,2007年11月末に発表する2008~2010年の中期経営計画に注目が集まっている。

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