米DisplaySearch社の調べによると,2007年4月~6月のノート・パソコンの世界出荷台数は前年同期の実績を40%も上回る2410万台だった。

 通常の季節傾向に沿えば,4月~6月期は1~3月期から微減となるはずだったが,直前期比でも4%増となっている。インドや中国といった新興市場の需要増が成長のけん引役となった。これを受けてDisplaySearch社は2007年通期の出荷予測を,前回発表の9300万台から1億300万台へ,大きく上方修正した。

 メーカー別にみると,米Hewlett-Packard Co.が圧倒的な首位を維持している。市場シェアは19.5%に上り,2位の米Dell Inc.に3四半期連続で100万台以上の差をつけた。北米ではDell社に首位を譲ったものの,それ以外のほとんどの地域で首位に立っている。


2007年4月~6月期のノート・パソコンの出荷台数シェア。上位9社とも前年同期比では増加。米Apple Inc.は四半期のノート・パソコン出荷が初めて100万台を突破した。

《訂正とお詫び》
記事掲載当初,第2段落で「前回発表の9300万台から1億3000万台へ,大きく上方修正した」としていましたが,正しくは「1億300万台へ」です。お詫びして訂正します。記事本文は既に訂正済みです。

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