Rolly |
手のひらに乗る大きさで,外観はタマゴを横に寝かせたような形をしている。音楽に合わせて「ダンス」をすることや,視認用のディスプレイを搭載せずにころがすなどの直感的なユーザー・インタフェースで操作できるようにしたことなどが特徴だ。
USBケーブルでパソコンと接続して音楽ファイルをRollyに転送・保存し,ケーブルをはずした状態で再生してRollyが「踊る」のを見て楽しむといった使い方を想定している。内蔵するフラッシュ・メモリの記録容量は1Gバイト。音楽データは最大で約685曲(48kビット/秒の場合)を収録できる。再生できるファイル形式はMP3,ATRAC,AACである。メモリ・カード用スロットは装備していないが,Bluetoothインタフェースを備えており,Bluetooth対応のパソコンや携帯電話機などに保存されている音楽をストリーミング再生できる。
同社が「ダンス」と呼んでいるのは,タマゴ形の筐体の左右に設けられたホイール部分が回転することで本体は回転せずに平行を保ったままで前後に移動したり,スピーカを覆うフタの部分が開いたり閉じたり,LEDのランプが点滅したりするという動きのことである。駆動部の静音設計技術は,子犬型ロボット「AIBO」に採用していた技術を流用しているという。
操作ボタンは電源スイッチと再生ボタンのみ。曲送りはセンサを搭載した本体を前後にころがすことで行う。音量調節はホイール部分を回転させれば音量の調節ができる。専用のLiイオン2次電池と充電器を同梱しており,満充電のあとで音楽再生とダンスを約4時間にわたって続けられる。筐体の左右に設置したスピーカは最大出力が各1.2Wで,直径は約20mmだ。周波数特性は20~20000Hzである。
オープン価格だが実勢4万円前後になる見込み。製造元はマレーシア。量産規模や販売目標は明らかにしていない。
なお,ソニーは発表日にユーザー向けの体験イベント「Rolly Special Party」を開催している。Tech-On!では,この模様も追って伝える。
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