Apple社のSteve Jobs氏は,「iPod touch」で「iTunes Wi-Fi Music Store at Starbucks」を使う様子を説明した。端末の画面の下で最も左にあるアイコンはStarbucksのロゴ。画面の上から2番名にあるアイコンを選択すると,現在店舗で流れている楽曲の情報を提供する。
Apple社のSteve Jobs氏は,「iPod touch」で「iTunes Wi-Fi Music Store at Starbucks」を使う様子を説明した。端末の画面の下で最も左にあるアイコンはStarbucksのロゴ。画面の上から2番名にあるアイコンを選択すると,現在店舗で流れている楽曲の情報を提供する。
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新型「iPod nano」の展示のそばで,Apple社のSteve Jobs氏(中央)とStarbucks社のHoward Schultz氏(右)を目撃。左はミュージシャンのKT Tunstall。
新型「iPod nano」の展示のそばで,Apple社のSteve Jobs氏(中央)とStarbucks社のHoward Schultz氏(右)を目撃。左はミュージシャンのKT Tunstall。
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 米Apple Inc.と米Starbucks Coffee Co.は,米国のStarbucksの店舗で流れている曲の名前を無線LAN経由でiTunes対応の端末に知らせる「iTunes Wi-Fi Music Store at Starbucks」と呼ぶサービスをまもなく始める(発表資料)。端末のユーザーは楽曲を気に入れば,無線LAN対応の「iTunes Wi-Fi Music Store」で曲をダウンロード購入できる。

 新しいサービスに対応する端末は,Apple社の「iPhone」や「iPod touch」,無線LAN機能とiTunesソフトウエアを搭載したパソコンである。現在米国のStarbucks店舗では携帯電話事業者の米T-Mobile USA, Inc.と協力して有料の無線LANサービスを提供しているが,iTunes Wi-Fi Music Storeの利用に限って無線LANに無料で接続できるようになるという。現在店舗で流れている曲だけでなく,それまでに流れていた10曲の情報も知らせる。

 Apple社の発表会では,Starbucks社のchairmanであるHoward Schultz氏も舞台に上がった。新しいサービスに対して,同氏は「顧客から,『今流れている曲はなにか』と良く聞かれる。今までは情報を提供できなかったが,その時代は終わった」と語った。Apple社,CEOのSteve Jobs氏によれば,Starbucks社とのサービスを開発するために2年間が掛かった。

 iTunes Wi-Fi Music Store at Starbucksは,2007年10月2日に米ニューヨーク市や米シアトル市周辺の店舗で開始する。2007年11月7日に米サンフランシスコ市,2008年2月に米ロサンゼルス市,2008年3月に米シカゴ市周辺の店舗に広げる予定。日本を含む米国以外の国でサービスを提供する開始するかどうかは今のところ不明である。

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