理化学研究所と埼玉大学は共同で,発光波長が227.5nmと短い紫外LEDを開発した。出力は0.15mWである。これまで他の研究グループから発光波長が210nmの紫外LEDが報告されていたが,出力は0.02μWと小さかった。理化学研究所と埼玉大学は今回の試作品のほか,発光波長が253nmで1mW,同261nmで1.65mW,同273nmで3.3mWの紫外LEDの試作にも成功した。これらの紫外LEDの出力は,電飾などに使われている青色や赤色,白色のLEDとほぼ同等であり,殺菌灯としてそのまま利用できる水準とする。今回開発した紫外LEDは今後,殺菌や浄水,医療分野,公害物質の高速分解処理などの用途を視野に入れて,さらなる高効率化や高出力化を進める。
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