米3M Co.は,Liイオン2次電池の陰極材料に関する自社特許を侵害されたとしてパソコン・メーカーなど11社を米ITC(International Trade Commission:国際貿易委員会)に提訴していた件で,香港Lenovo Group Ltd.ならびに米Lenovo Inc.と和解が成立したと発表した。
3M社は2007年3月7日,Ni(ニッケル),Mn(マンガン),Co(コバルト)を含むLiイオン2次電池の陰極材料に関する特許を侵害されたとしてITCに11社を提訴。同4月23日にITCが調査を開始しており,同6月に松下電器産業と,同7月にはソニーと,ライセンス契約を前提とした和解が成立している(Tech-On!関連記事1,同2)。これに続いて3M社は今回,Lenovo社をITCの調査対象から除くとした。和解条件は明らかにしていない。
なお,3M社が訴えた11社は,松下電器産業,米Panasonic Corporation of North America社,ソニー,米Sony Electronics, Inc.,香港Lenovo Group Ltd.,米Lenovo Inc.(以上は2007年9月5日時点で和解済み),米CDW Corp.,米Batteries Com, LLC,米Hitachi Koki USA, Ltd.,米Total Micro Technologies Inc.,三洋電機である。