図1 「PFR-V1」
図1 「PFR-V1」
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 ソニーは,耳の斜め前方にスピーカーを配置して音楽が聞ける「パーソナルフィールドスピーカー」を発売する(ニュース・リリース)。型名は「PFR-V1」。音源を耳に密着させる方法と比べ,「目の前に音場が広がるような臨場感」(ソニー)を実現できるという。

 ソニーによれば,耳の前方にスピーカーを配置するアイデアは以前からあった。しかし,小型のスピーカーでは迫力ある重低音を出力できない問題があった。そのためPFR-V1では,棒をU字に曲げた形状の音源を重低音向けに用意した。この音源を外耳に挿入することで,耳の中の空気を直接振動させ,鼓膜に重低音を届ける。

 スピーカー・ユニットには,最大エネルギー積440kJ/m3のネオジウム磁石と,飽和磁束密度が高い合金であるパーメンジュールを採用することで,小型化と高音質化を両立させた。

 再生周波数帯域は35Hz~25kHz,出力は60mW。重さは約96g。再生機の出力が不足する場合,単4形乾電池×2で動作する付属ブースターを用いて出力を補える。2007年10月20日より,希望小売価格は5万5650円で販売する。

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図2 U字型の音源が重低音を出力
図2 U字型の音源が重低音を出力
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