トナー・カートリッジなどを,前面に引き出して交換できるようにした
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左からブラザー工業 代表取締役社長の小池利和氏,CMに出演する小林麻央さん,ブラザー販売 代表取締役社長の神谷純氏
左からブラザー工業 代表取締役社長の小池利和氏,CMに出演する小林麻央さん,ブラザー販売 代表取締役社長の神谷純氏
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 ブラザー工業は,自社開発の印字装置(エンジン)を採用したカラー・レーザ複合機3機種とカラー・レーザ・プリンター1機種を2007年9月下旬から順次発売する(発表資料)。タンデム型のエンジンを使い,印字枚数はカラー,モノクロのいずれの場合も最高20枚/分。タンデム型のエンジンを水平に配置することで,複合機の2機種の筐体の高さを48.2mmと「世界最小」(同社)に抑えた。同社が得意とする,SOHO(small office home office)などの市場に向けて販売する。想定実売価格は,プリンターが6万円前後,複合機が9万~12万円前後。

 自社開発のエンジンを採用した理由を,同社代表取締役社長の古池利和氏は「エンジン部をOEM供給に頼ったままで,自社が得意な分野にフィットするサイズや使いやすさを実現するのは難しいため」と説明した。3年前に決断したという。これまで同社は他社からエンジン部のOEM供給を受けていたが,「今後は徐々に自社製のエンジンに置き換わっていく。ラインアップによってはOEM供給も受ける柔軟な体制にしたい」(小池氏)。