ドアホン用PLCアダプターパック「VL-SP880」
ドアホン用PLCアダプターパック「VL-SP880」
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「どこでもドアホン」のモニター親機(上)と,専用ケーブルを介してPLCアダプタ「VL-P880」(下)を接続する。アダプタからは電力線経由で,画像を伝送する
「どこでもドアホン」のモニター親機(上)と,専用ケーブルを介してPLCアダプタ「VL-P880」(下)を接続する。アダプタからは電力線経由で,画像を伝送する
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ドアホンと連携させるイメージ
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テレビとアダプタはEthernetで接続する
テレビとアダプタはEthernetで接続する
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 松下電器産業は,薄型テレビ「VIERA」に向けた,電力線通信(PLC)用アダプタを発売する。松下電器産業の「どこでもドアホン」と電力線経由でVIERAを接続し,ドアホンで撮影した来訪者の画像を,VIERA画面上で確認できる。2007年9月20日から発売する。

 発売するのはドアホン用PLCアダプターパック「VL-SP880」。「どこでもドアホン」に接続するPLCアダプタ「VL-P880」と,テレビ側に接続するPLCアダプタ「VL-P923」の2台で構成する。ドアホンが備えるカメラで撮影した画像を,アダプタを介して電力線伝送し,2フレーム/秒でVIERAの画面に表示する。来訪者があるときのみ,画像を映し出す。音声伝送には対応しておらず,画像のみとなる。「居間でテレビ視聴中のユーザーが,玄関にいかなくとも来訪者の顔をテレビ画面上で確認できる」(松下電器産業)。2007年9月1日に発売する「VIERA PZ750SKシリーズ」で利用できる(Tech-On!の関連記事)。

 電力線データ通信には,松下電器産業が推進するHD-PLC方式を採用する。アクセス制御方式にCSMA/CAを,変調方式にWavelet OFDMを利用する手法で,最大190Mビット/秒,実効的には数十Mビット/秒のデータ伝送が可能という。今回のシステムでは,各種のオーバーヘッドの影響から2フレーム/秒と低速だが,今後さらに改善できると見込んでいる。伝送距離は最大150mである。

 テレビとPLCアダプタの接続にはEthernetを使う。同アダプタには,3ポートのスイッチング・ハブ機能を備えており,ブロードバンド・ルータなど最大3台のネットワーク機器に接続できる。アダプターパックにはこのほか,PLC用ノイズ・フィルターを2個,さらに接続ケーブルなどを同梱している。

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