イーメックスの“人工筋肉”オート・フォーカス機構,ケータイ・カメラに載せてサンプル出荷中
イーメックスは,高分子アクチュエータの応用として携帯電話機用カメラのオート・フォーカス(AF)機構を開発し,これを搭載した携帯電話機用AFカメラ・モジュールとしてサンプルを発売した。電動モータの代わりに,高分子アクチュエータを使用して焦点を合わせることで,より小型・軽量なモジュールが実現できるという。高分子アクチュエータは,電圧の印加により伸縮する“人工筋肉”ともいえるもの。数Vの電圧の印加により,たわみを制御してレンズの焦点を合わせる。
既存のボイス・コイル・モータやピエゾ・モータは,9mm角程度以下のモジュールには実質的に適用が困難になるとする。同社が開発した高分子アクチュエータは,0.2mm厚のフィルム。固定焦点式のモジュールとほぼ同じサイズの9〜6.5mm角のモジュールにAF機能を付加できるとした。さらに,消費電力は電動モータの1/3程度で済む。
また,高分子アクチュエータの構造は単純で製造コストがあまり掛からないため,この素子を採用しAF機能を追加しても,大きなコスト増にはつながらないとしている。今回は,同社が所有する導電性高分子アクチュエータとイオン伝導アクチュエータの2種類の素材うち,イオン伝導アクチュエータを用いる。
今回のサンプルは,8.5mm角のカメラ・モジュールに仕立てた。価格は1万円。同社はこれまでにも,この“人工筋肉”を利用したカメラ用手ブレ補正機構なども開発している(関連記事)。実際にたわむ様子(動画あり)や詳細な仕様・特性は,WWWサイトで公開している。
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