米SyChip, Inc.は,モバイルWiMAX(IEEE 802.16e-2005)準拠の小型送受信モジュール「WiMAX9xxx」を開発したと発表した(発表資料のPDF)。WiMAX9xxxは,ベースバンド/MAC制御用LSI,RFトランシーバIC,パワー・アンプ,メモリなどで構成する。2.5GHz帯での利用に向ける。

 WiMAX9xxxとソフトウエアをまとめたWiMAX機能搭載機器用プラットフォーム「SyMax」も用意する。ソフトウエアには,VoIP,映像および音声のストリーミングといったアプリケーション,SDメモリーカード,SPIといったホスト・インタフェース,Windows Mobile,LinuxといったOSを統合・最適化できるよう,ドライバやAPIをそろえる。

 RoHS指令要件を満たすパッケージを採用すること以外,細かな仕様は未公表である。サンプル品は2007年8月から出荷するとしている。SyChip社は,2000年に米Bell Laboratoriesから派生したベンチャー企業で,2006年4月に村田製作所に買収され完全子会社となった。