米Corning Inc.は2007年第2四半期の決算を発表した(英文ニュース・リリース)。売上高は14億2000万米ドルで対前年同期比12.7%増,対前期比8.4%増となった。純利益は4億8900万米ドルで,粗利益率は46.5%と過去最高を記録した。

 売上高の増加に寄与したのは,ディスプレイ技術部門で,液晶パネル向けガラスの売上が堅調だったとする。売上高は6億1000万米ドルで,対前年同期比32%増,対前期比16%の増加だった。生産量は対前年同期比58%増,対前期比で20%増だった。テレビの大画面化と,液晶モニター向けおよびノート・パソコン(PC)向け液晶パネルの需要に支えられたとする。また環境技術部門も堅調,自動車分野もプラスだったとする。テレコミュニケーション部門のみ,売上高がマイナスだった。

 第3四半期の見通しについて同社は,売上高15億2500万~15億7500万米ドルを見込むとした。粗利益率はさらに47~48%を見込む。特に液晶パネル向けガラスの生産量は,10~15%の伸び,50%出資の韓国Samsung Corning Precision Glass Co., Ltd.で5~10%の伸びと予測している。Corning社は,世界のテレビ市場における液晶テレビの普及率を,2007年36%,2008年47%と予想している。

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