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住友ベークライト、フェノールのケミカルリサイクルの実証プラントを稼働

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2007/07/27 17:12
林 達彦=日経Automotive Technology

 住友ベークライトは、自動車などで使われている熱硬化製樹脂のフェノールを化学的にリサイクルできる技術を開発し、同社内に実証プラントを立ち上げた。高温・高圧の超臨界流体技術によって材料を分解し、レジンとフィラーに分離する。通常のケミカルリサイクルでは、モノマーを回収することが多いが、レジンはモノマーより付加価値が高く、より経済性に優れたプロセスを構築できる。当初は、廃棄されたスプールやランナ、回収した部品などを粉砕して再利用できることを目指し、将来は自動車の車両などから回収される製品のリサイクルにつなげたい考えだ。

 超臨界流体は液体と気体の特性を併せ持つ流体で、どこにでもしみ込む気体の性質と、成分を溶かす液体の性質が特徴。粉砕したフェノール、水をベースとする溶剤を容器に入れて高温・高圧にすることで樹脂をスラリー状とし、フィルタでフィラーを分離することで溶液と分離する。さらにその溶液からレジンを分離して固形のレジンに戻す。

 このリサイクル技術は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の平成17年度産業技術実用化開発助成事業の認定を受けた。助成事業では、パイロット設備でフェノールの分解および分離条件を検討し、その上で得られた再生レジンやフィラーのリサイクル材料としての特性を検証した。この結果、バージン材料と比べても大きな差はないレベルにできたという。また、基礎的な検討を実施した上で、処理能力の高い実証プラントを建設した。

 実証プラントは年間数百トンの廃棄物を処理できる能力を持つ。助成事業は2007年3月で終了し、実証プラントの建設までだったが、引き続き実証プラントの立ち上げや運転条件の最適化を進めている。現在、温度、圧力、流量といった運転条件が適正か、またプラントで廃棄物を分離・精製する性能が設計した通りに発揮できているかを検証中だ。

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