米QUALCOMM Inc.は,2007年度第3四半期(2007年4~6月)の決算を発表した(PDFの発表資料)。売上高は対前年度同期比19.2%増の23億2500万米ドル,営業利益は同11.1%増の7億8200万米ドル,純利益は同24.1%増の7億9800万米ドルで,2ケタの増収増益を達成した。

 同社のCEOであるPaul E. Jacobs氏は,「2007年度第3四半期の売上高や収益は,世界全体が引き続き先端的な第3世代無線通信方式の携帯機器やサービスを求めていることを反映している。当社は第3四半期に,MSMシリーズのCDMA方式向けチップセットを6500万個出荷した」と述べた。また同氏は,米Broadcom Corp.と特許侵害で争っていた件でもコメントを発表した。第3四半期に米国カリフォルニア州の連邦地方裁判所や米国際貿易委員会(International Trade Commission:ITC)がBroadcom社に有利な裁定を下したことについて(Tech-On!の関連記事1同2),「これらの裁定が間違っていると信じており,これらの裁定を覆すか影響を軽くするために,あらゆる手段を探る」(同氏)と説明した。

 部門別に売上高を見ると,主力の半導体部門(QCT:QUALCOMM CDMA Technologies)は対前年度同期比20.6%増の13億6700万米ドル,ライセンス部門(QTL:QUALCOMM Technology Licensing)は同19.7%増の7億6600万米ドル,ワイヤレスインターネット部門(QWI:QUALCOMM Wireless & Internet)は同10.1%増の1億9600万米ドルだった。

 2007年度第4四半期(2007年7~9月)は,売上高が対前年度同期比8~13%増の21億5000万~22億5000万米ドルとなる見通し。通期の売上高は,対前年度比16~17%増の87億2000万~88億2000万米ドルを見込む。

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