デンソーの2007年4月~6月期決算は2ケタの増収増益となった(発表資料)。売上高は前年同期比15.0%増の9842億7500万円,営業利益が同13.1%増の933億3800万円,純利益が同15.0%増の673億4300万円である。

 地域別にみると伸びが著しいのはアジア/オーストラリア地域。全社に占める売上比率は1/8程度だが,36%の増収,70%の増益を達成している。低迷していたインドネシア市場が回復したこと,中国で日系メーカーの車両生産や販売が増加していることが追い風になった。一方,日本では輸出向け車両の生産増を背景に,売り上げは前年同期から8%伸長したものの,労務費の増加や原材料費の高騰などにより営業利益は10%落ち込んだ。

 2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震で,部品大手リケンが被災したことによる自動車メーカー各社の減産がデンソーに与えた影響は,工場操業の2日間の停止という。この減産分をデンソーでは秋口から年末にかけての増産で補う計画だ。

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