シャープは,2007年度第1四半期(2007年4~6月)の決算を発表した(PDFの発表資料)。売上高は対前年度同期比14.7%増の7960億1000万円,営業利益は同4.5%増の422億5500万円,当期純利益は同1.4%増の242億1700万円で,増収増益となった。大型液晶カラー・テレビや携帯電話機を含むAV・通信機器事業などが好調に推移した。

 液晶テレビは,2007年4~6月期に対前年度同期比39%増の156万台を販売。売上高は同45%増の1698億円となった。需要は大型機種にシフトしており,前年度同期に45%だった販売台数全体に占める30型以上の販売台数の構成比は,63%まで上昇した。これに伴い,同社の1台当たりの平均販売単価は,4%程度上昇したという。

 携帯電話機の2007年度第1四半期における販売台数は,対前年度同期比33%増の488万台。売上高は同50%増の2085億円だった。特に,国内の販売が伸びたという。また,「『アクオスケータイ』が一時品薄になるなど,高い人気を示した」(同社広報)。

 部門別に見ると,液晶テレビや携帯電話機を含むAV・通信機器事業の売上高が,対前年度同期比37.6%増の4080億4700万円。AV・通信機器事業,電子機器事業,情報機器事業をまとめたエレクトロニクス機器部門は,同27.0%増の5747億7200万円を売り上げた。LSI事業,液晶事業を含む電子部品等部門の売上高は,同8.2%減の2212億3800万円だった。

 通期の業績予想については,前回発表時から変更せず,売上高を対前年度比8.7%増の3兆4000億円,営業利益を同1.9%増の1900億円,当期純利益を同3.2%増の1050億円としている。

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