トヨタ自動車がプラグインハイブリッド車を開発、「EV走行性能は13kmに」
トヨタ自動車は2007年7月25日、家庭用電源で充電できるハイブリッド車「トヨタプラグインHV」を開発したと発表した。2006年6月に開催した「環境フォーラム」で開発中であることは発表していたが、今回大臣認定を受けたことで「いよいよ実車走行試験に移る段階にある」(瀧本正民副社長)との位置付けだ(関連記事)。
トヨタプラグインHVは、発売中のハイブリッド車「プリウス」をベースとしたもので、プリウスで採用したニッケル水素(Ni-MH)2次電池の容量を2倍の13Ahに増やしたほか、家庭用充電機能を搭載したのが特徴。荷室に2次電池と充電装置、昇圧用コンバータ、充電用コンバータなどを搭載した。これらを追加搭載したことで、荷室を覆うカバーはプリウスよりも40mm高くなった。乗車人数はプリウス同様に5人だ。
エンジンとモータを合わせたシステム出力は、プリウスよりも高い100kW(136PS)に高めた。電池容量が増えたことで、電池だけによるEV走行性能はプリウスの2〜3km程度から13kmと、大幅に向上した(関連記事)。
車両後方の左側はガソリンの給油口があるが、右側に充電用の口を配置した。充電中は緑色のランプが点灯する。実用化に向けて解決するべき課題としては信頼性や安全性向上を挙げる。「プラグインハイブリッドは技術的にはできている。実用化時に、屋根の無い車庫での利用や路上で延長ケーブルを用いた充電など、検証テーマは多い。将来的にはコンパクトカーを含めた多くのクルマがプラグインハイブリッドになるだろう」(パワートレーン本部HVシステム開発部部長の嵯峨宏英氏)という。
同社は電気自動車も開発中だ。2次電池のコストが高いことや容量が少ないことなどの理由により「電気自動車は1〜2人乗りのコミュータ用途、乗用車向けはハイブリッド車」(瀧本氏)との考えだ。
また、今回は検証用ということで2次電池容量は13Ahとした。「実用時は各国ごとに適した航続距離に対応できるようにする。米・欧・日本で電池容量はできるだけ同じにする計画」(瀧本氏)という。
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