ダイハツ工業の2007年4月~6月期決算は大幅な増益となった。売上高は前年同期比9.4%増の4034億9800万円,営業利益は同43.6%増の157億1300万円,純利益は同51.4%増の88億4000万円である。増収のほか,車種構成の変動,原価の低減,為替効果が増益要因となった。

 連結販売台数は,国内軽自動車が前年同期比3.0%増の13万7482台,登録車が同64.4%減の2297台だ。軽自動車は「ムーヴ」と「ミラ」が販売好調を持続し,同社推計で国内軽自動車市場のシェア首位を4月~6月期も維持したという。海外は軽自動車と登録車の合計で同11.8%増の8万5097台。インドネシアで現地生産の「セニア」「テリオス」が売り上げを伸ばした。国内外のOEMは同0.1%減の9万5314台だった。

地震による減産は1万台

 ダイハツは,2007年7月16日の新潟県中越沖地震で部品仕入先のリケンが操業を停止したのを受けて,同19日夜に主要4工場の操業を停止した。このうち2工場は23日に生産再開,さらに1工場が24日に再開,残る1工場も本日稼働を再開している。減産台数は現在のところ1万台という。今後はリケンの復旧状況をみながら増産を検討し,減産分を補う考えだ。

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