シャープ 代表取締役専務 環境統轄 兼 CS推進本部長の井淵 良明氏
シャープ 代表取締役専務 環境統轄 兼 CS推進本部長の井淵 良明氏
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海外12拠点にシステムを導入する
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 シャープは,環境配慮型製品の開発時に利用するデータベース「G-PAS(Green-Product Assessment System)」を構築し,日本に加えて海外12カ所の設計・生産拠点に導入する。「このようなデータベースをグローバルに導入するのは,業界で初めて」(同社)という。

 G-PASの機能は大きく二つ。第1は,部材の含有物質や世界各国の環境法規制など,環境配慮型製品の開発時に必要となる情報を一元管理する。これにより,環境規制への対応を開発現場で評価できる。第2は,LCA(ライフサイクル・アセスメント)の手法によるCO2排出量の算出など,環境性能を開発現場で定量的に評価できる。

 G-PASSを海外の設計・生産拠点に導入することで,全世界において,環境負荷をより低減した製品を,より短期間で開発する狙いである。G-PASSを活用して設計・開発した初めての製品となるのが,2007年8月に発売を予定する32型の液晶テレビ「AQUOS Gシリーズ」である。「G-PASSを利用したことで,3年前の同型AQUOSと比べて,開発期間を約30%短縮しながら,年間消費電力を約43%削減できた」(シャープ)とする。

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