リコーは,対物レンズの直前に設置するだけで,1枚の対物レンズで複数規格の光ディスクを再生可能にする光学素子「Multiple Format Compatible Plate(MFCP)」を,2007年7月11日から13日まで開催された「インターオプト‘07」で展示した。CDとDVD,Blu-ray Disc,HD DVDの4規格に対応する品種などである。この素子を光ディスク装置の光ヘッドの光学系に利用すれば,例えばCD/DVD用に対物レンズを1枚,Blu-ray DiscもしくはHD DVDといった次世代DVD用に対物レンズを1枚用意する,いわゆる2レンズ構成にする必要がなくなる。MFCPを追加する必要があるものの,2レンズ構成の場合に比べ,光ヘッド全体の光学部品の削減できるという。部品点数が減るため,光ヘッドの光学系の小型化につながると説明する。例えば「2レンズ構成では,それぞれの対物レンズへ光を入射するため,1レンズ構成に比べて光路を調整するミラーなどの光学部品を追加する必要がある」(説明員)ためである。
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