長瀬産業が販売する携帯型DVDプレーヤ
 長瀬産業は,同社が販売する携帯型DVDプレーヤで不具合の報告が相次いだため,自主回収を決めた。これまでに携帯型DVDプレーヤの液晶パネルのフレーム部分が過熱により変形,発煙した事例が547件報告されている。発火した事例はないが,長瀬産業によれば発火に至る可能性があるという。原因は,コンデンサの選定ミスとはんだ付け不良の2つ。コンデンサの選定ミスとは,必要な容量に足りない品種を実装してしまったというものだ。製造元は中国メーカーという。

 回収の対象となるのは2003年6月以降に販売した携帯型DVDプレーヤ23機種45万1000台と2005年1月に発売したDVDプレーヤ内蔵の液晶テレビ1機種7000台,2007年1月発売のデジタル写真立て1機種2000台。長瀬産業は,製品を回収して顧客に代金を返却するとしており,この回収・返金の関連費用は140億円前後になる見込みだ。

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