韓国Samsung Electronics Co., Ltd.は,携帯機器向け放送の複数の仕様に対応する受信機向けチップセットを発売した(発表資料)。チャネル・デコーダIC「S3C4F31」とチューナIC「S5M8602」で構成する。DVB-H/T,DAB-IP,ISDB-T(ワンセグ),T-DMBなどに対応する。
65nmプロセスで製造する。チューナは,低IFを採用した。また,周波数はUHFやVHF,Lバンドに対応する。
このチップセットは,デコーダ/チューナ単体またはSiP(system in package)でも供給する。ソフトウエア,リファレンス・プラットフォーム,テスト・ソリューション,アプリケーション・プロセサといった拡張コンポーネントも,併せて提供する。
現在サンプル出荷中。量産は,2007年第4四半期に始める予定。なお,同社では,携帯機器向け放送の端末の市場は年率67%で成長し,2007年1200万台,2011年1億3000万台の規模に達すると見込んでいる。