オンライン・ゲーム事業を手掛ける企業5社が2007年6月28日 ,有限責任中間法人「日本オンラインゲーム協会」(英文名はJapan Online Game Association。略称はJOGA)を立ち上げた。オンライン・ゲームの調査や研究,情報交換,啓発などに取り組む業界団体として発足させたもので,前身は経済産業省の関東経済産業局が運営してきた「オンラインゲーム研究会」という。

 設立に携わったのは,ゲームオンゲームポットNHN Japanガマニアデジタルエンターテインメントジークレストの5社である。設立時点での正会員企業はこれにテクモガーラなどを加えて合計16社だ。代表には,ゲームポットの代表取締役社長である植田修平氏が就任した。本部は東京都渋谷区に置く。

 日本国内のゲーム業界団体としては,コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が存在しており,同協会内にオンラインゲーム委員会も組織されている(協会組織図)。今回のJOGA設立メンバーの中でも,ガマニアとジークレストはCESAの正会員として名を連ねている。一方で,JOGAには,いわゆるパッケージ・ソフトウエアの大手メーカーは今のところ,参画していない。

 パッケージ・メーカーも近年はオンライン・ゲームに力を入れる傾向にあることを考えると,JOGAの会員名簿にはやや偏りがあるともいえる。これについてJOGAは「各企業の参加,不参加についてはコメントを差し控える。当協会としてはオンライン・ゲームにかかわる企業・団体には今後,積極的に働きかけたい」とした。CESAはJOGA設立を「全く知らなかった」といい,今後の協力関係についても「とにかく知らされていなかったので」と困惑を隠せない様子だ。

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