富士通,米Anovaの統計的タイミング解析技術を65/90nmで全面採用
米Anova Solutions, Inc.(ホームページ)は,富士通が同社の統計的タイミング解析技術を全面的に採用したと発表した。富士通はこの技術に基づく同社のツールなどを,90nm世代と65nm世代の設計フローに取り込む。
富士通は,1年程前にAnovaの統計的タイミング・モデル作成ツール「Anova Suite」を利用した統計的タイミング解析環境について発表している(Tech-On!関連記事)。この環境は富士通社内だけではなく,ASICやCOTユーザーにも提供される。第3者が使えるようにした統計的タイミング解析環境は,この富士通の例が業界初だろう。
ただし,1年前には「市販のSSTA(statistical static timing analysis)ツールは技術的に未成熟だ」(富士通)として,富士通が自社開発したSSTAを使う環境としていた。今回は,Anova Suiteだけではなく,AnovaのSSTAである「ChronoVA」も利用する。Anovaはツールだけではなく,各種サービスも用意しており,これらを含めて富士通に提供しているようだ。
AnovaによればSAP(Stochastic Analysis Process)と呼ぶ統計的手法が,今回富士通が全面採用した解析環境のベースになっている。SAPでは,統計的な分布を求めるためによく使われるモンテカルロ法に対し,同程度の精度の分布を少ないサンプリング回数で求めることが可能だという。回路特性のバラつきを求める際にSPICEを使ったモンテカルロ法に比べて,SAPベースの手法は100倍以上のスピードで実行できるとする。
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