2007年第1四半期の製品ブランド別液晶テレビの出荷台数
2007年第1四半期の製品ブランド別液晶テレビの出荷台数
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 米iSuppli Corp.は2007年第1四半期における世界の液晶テレビ市場の調査結果を発表した(発表資料)。出荷台数は,対直前期比8.0%減の1399万2939台だった。同社によれば,第1四半期は例年,年末商戦後という季節要因により直前期から出荷が減少するという。

 製品ブランド別に見ると,上位5ブランドは直前期から軒並み出荷台数を減少させた。2006年第4四半期に続いて首位となった韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.は,対直前期比7.3%減の235万4978台を出荷した。直前期から7.3%の減少幅は市場の平均減少幅を下回っており,上位5ブランドの中で,減少幅が最も小さかった。市場における出荷台数シェアは同0.13ポイント増の16.83%。Samsung Electronics社の好調は,生産コストの管理がうまくいっていることや販売促進に積極的であることによるという。

 ソニーは,直前期の2位オランダRoyal Philips Electronics N.V.の出荷台数を上回り,2位となった。出荷台数は対直前期比13.7%減の176万5063台。出荷台数の減少幅は市場の平均を上回ったが,Royal Philips Electronics社より減少幅は小さかった。シェアは12.61%である。

 3位Royal Philips Electronics社は,売上高を直前期から26.0%減少させ,上位5ブランドの中で最も減少幅が大きかった。出荷台数は170万449台。シェアは対直前期比2.96ポイント減の12.15%だった。Royal Philips Electronics社の不振には,液晶パネルの供給管理がうまくいかなかったことが影響しているという。また,競合メーカーによって有利な納入や価格設定が難しくなったことも要因とする。

 4位シャープは,対直前期比8.8%減の158万1963台,5位韓国LG Electronics,Inc.は同8.3%減の109万3636台を出荷した。シェアはそれぞれ11.31%と7.82%だった。

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