マイクロソフトは2007年6月18日,500万個の星を投影可能なプラネタリウム「メガスター」の開発で知られる大平貴之氏が,Windows Vistaに標準搭載される描画機構「Windows Presentation Foundation(WPF)」を用いたプラネタリウム・コンテンツを開発中であると発表した。現在はベータ版を公開している。このほかアスク ドット ジェーピー,NECビッグローブなど5社もWPFを採用すると発表した。
大平氏が開発中のコンテンツは「MEGASTAR ONLINE」という名称。「メガスターの星空をWWWで再現することにより,リアルタイムでインタラクティブに動かせるようにする。例えば実際の星空をチェックするのに利用してもらいたい」(大平氏)と語る。開発の経緯については,「マイクロソフトからこういった技術があると紹介されたことと,投影原板のデジタル化作業をJAXAと共同で始めていたことが重なった」と説明する。開発にあたりほかの技術もリサーチしたが,「現状では一番適していると感じた。Windows Vistaなどユーザーを限定する面はあるが,今後普及することを期待したい」(同)と語った。