東京大学 教授の江崎氏
東京大学 教授の江崎氏
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講演は200人を超える人で黒山の人だかりになった。
講演は200人を超える人で黒山の人だかりになった。
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 東京大学 大学院 情報理工学系研究科 教授の江崎浩氏は,展示会「INTEROP/IMC TOKYO 2007」のNTTコミュニケーションズが開催した特別セミナーで講演した。講演テーマは「インターネットから見たNGN ~緊急報告:IPv4アドレス在庫の状況~」。その中で江崎氏は,「現在残っているIPv4アドレスは,全体の18~19%(約8億個)しかない。2000年ころにはまだ半分が未使用だったのに,7年ほどでここまで減ってしまった。これからNGN(次世代ネットワーク)を始める上でIPv4だけでやろうとするのはかなり苦しいだろう」と指摘した。

X年は…

 日本でのIPv4アドレスの割り振り/割り当てを担当する日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)の資料によれば,2005年末時点でのIPv4の在庫は全体の25%(約10億個)弱だった(関連記事)。それらの点から計算すると,2000年以降,IPv4アドレスの在庫は1年で約4%(約1億7000万個)ずつ減り続けている。この傾向が続くという仮定に基づけば,IPv4アドレスの枯渇は,5年後の2012年にやってくることになる。

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