「うちはしぶといです」,東芝 執行役上席常務の藤井美英氏がHD DVDの現状を語る
東芝は,HD DVD記録機能を持たせたHDDレコーダー「RD-A600」「RD-A300」を2007年6月12日に発表した(Tech-On!関連記事)。その発表会において,同社 執行役上席常務 デジタルメディアネットワーク社 社長の藤井 美英氏は登壇するや否や「敗北宣言するのではないかと思って来た方がいるかもしれませんが,うちはしぶといんです」と発言して会場を沸かせると,HD DVD対応機器の最新動向について説明した。
パソコン向けでは,AV機能を重視した同社のノート・パソコン「Qosmio」シリーズで2008年以降に投入する機種すべてにHD DVDドライブを搭載していくことを明らかにした。さらに,HD DVDドライブの累計出荷台数が2007年4月に100万台を突破したとしている。
地域別では,米国市場でHD DVDプレーヤーの販売台数が2007年5月に累計で15万台を超えたという。ゲーム機や周辺機器を除いた次世代DVDプレーヤーで見たHD DVDプレーヤーの米国シェアは,2007年4月度で66%,同年5月度で70%を占めたとしている。
ただし,HD DVDプレーヤーやHD DVDドライブなどを含めたHD DVD対応機器の米国での出荷台数は,年初に予想した180万台から100万台に下方修正せざるを得ない状況にあるとした。米国では32インチ以上のHDTV対応テレビの所有世帯が4000万世帯(所有台数が5000万台)に増加しており,そのうち5%で次世代DVDプレーヤーを購入してくれれば,200万台市場になるとみていたが,想定が外れたという。
日本はレコーダーが主流
日本市場については,HD DVDプレーヤーの販売台数が1万台に達していないことを明らかにした。日本市場はプレーヤーより,レコーダーの市場が大きく,HD DVDの再生機もしくはHD DVDドライブが低価格化しなければ,次世代ディスクの普及はなかなか難しいとした。ただ,今回投入するHD DVD記録機能を搭載したHDDレコーダーは記録容量300Gバイトの製品で価格が15万円前後と,同社が現在販売している最新のHDDレコーダーの約3万円高で購入できるはずとの見解を示した。
このほか,HD DVDパッケージ・メディアのタイトル数が2007年末には米国で現状の238タイトルから500〜600タイトルに,欧州で現状の130タイトルから300タイトルに,日本で現状の102タイトルから200タイトルに増えるとしている。
■ハリウッドの支持とディスクの製造コスト等の問題が,東芝の売り込み下手によるとする考えが,支持数の推移で間違いであることは明らかです。
結局の所初期製造コストを問題にしたところで無意味と言うことです。
同様に,DVDに収斂される以前のSD(勝った方)対MMCD(負けた方)でSDが支持される事にはならなかったでしょう。
■藤井美英氏の「敗北宣言するのではないかと思って来た方がいるかもしれませんが,***」との発言から,「ベーターは無くなるの?」のSONYさんの以前の広告を思い出しました。
0.1mmのカバー層をスピンコート法で製造するBD-ROMに対し,HD DVDはROMでは絶対に有利です。
この為,本来ハリウッドの圧倒的な支持を得られた筈なのに,東芝さん紳士的というか売込みが下手なんです。
2層BD-ROMの製造方法が,SONYさんと松下さんで違うのは,2層BD-ROMの困難さを如実に表しているのですから。
■コスト無視の低価格戦略にもかかわらず東芝によると北米においてプレーヤー販売HD60%:BD40%であるので,HD15万台BD10万台となり,高価格帯のBDもかなり売れていたことになる。その他のハードも含めると当然BDが圧勝。
ユニバーサルスタジオ以外のハリウッド各社の支持を得たBDは,当然のごとく映画の販売でBDのシェアは7割を占めている。これも圧勝。


















