システムの概観。左側が入力となるテキスト,右が生成された漫画。
システムの概観。左側が入力となるテキスト,右が生成された漫画。
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文章中の絵文字などを手がかりに,漫画を生成する基となる感情を推定する。
文章中の絵文字などを手がかりに,漫画を生成する基となる感情を推定する。
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中鉢社長の社内ブログから自動生成した結果。漫画中の顔画像は,生成後にツール上で変更することができる。ブログの内容は歌舞伎に関する話。
中鉢社長の社内ブログから自動生成した結果。漫画中の顔画像は,生成後にツール上で変更することができる。ブログの内容は歌舞伎に関する話。
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顔画像の変形も可能。
顔画像の変形も可能。
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 ソニーコンピュータサイエンス研究所(CSL)は,2007年6月8日の同研究所公開「Sony CSL Open House 2007」において,ブログなどの文章から漫画を自動生成するシステムを展示した。絵文字での顔の表情や,「!」「?」などの登場頻度,あらかじめ登録したキーワードを基に書き手の感情を推定し,数ページのコマ割りした漫画を生成する。文章の改行ごとにコマを区切る仕組みで,該当範囲の文章が吹き出し中に入る。漫画の絵柄はあらかじめ複数種類登録しておいた顔写真などを用いる形。

 顔画像の種類などは,生成された漫画に対して専用のツール上で後から修正することが可能である。ブログなどでは写真やテキストが蓄積されていくため,「それを感情豊かに親しみやすく表現し直すシステムを作ってみたかった」(説明員)という。