東芝が6年ぶりに端末を投入
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WX320T
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2007年7月上旬発売予定
2007年7月上旬発売予定
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Carrotsブランドで広告展開
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加入者数は459万に達する
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WX320K
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 ウィルコムが新たなPHS端末を発売する。2007年7月上旬から,東芝製の音声端末「WX320T」を投入する(発表資料)。東芝製のPHS端末がウィルコムで新規に発売されるのは6年ぶり。このほか従来機種のカラーバリエーションも追加する(発表資料)。

930mAhの大容量Liイオンを搭載

 東芝の新機種は,以前と同様のブランド「Carrots」の名が付けられており,今後Carrotsブランドの広告展開を進めて行く予定だ。6年ぶりの復活について東芝は,「PHSを取り巻く状況が変化してきたこと,また東芝社内で海外向けなど端末開発のリソースを利用できる状況になってきたこと」(東芝)などを理由に挙げた。なおCarrotsの名称は,東芝が12年前(1995年)に発売した,デザインにニンジンを模した端末から付けられたブランド名で,その後「Power Carrots」や「Hyper Carrots」,「MEGA Carrots」,「Beat Carrots」と進化していた。

 WX320Tは,2.4型QVGAパネルを搭載した折りたたみ型端末で,アンテナ内蔵型のすっきりしたデザインを特徴とする。930mAhと大容量のLiイオン2次電池を搭載することで,連続待ち受け時間が約850時間,連続通話時間が約7.5時間と長時間通話を実現した。ただし大容量の電池を搭載することから,重さは120gとなっている。ウィルコムの音声端末として初めて赤外線通信機能を搭載し,内蔵する130万画素のカメラで撮影した画像データなどを端末間でやりとりできる。フルブラウザやドキュメントビューワ機能も備えた。価格に関しては「店頭での新規加入において1万円程度を想定する」(ウィルコム)という。

 京セラ製の「WX320K」とケーイーエス製の「9(nine)」は,6月中旬にカラーバリエーションを追加して発売する。WX320Kに関してはグリーンとピンクを,9(nine)にはグリーンとレッドを追加する。「いずれも人気の端末。需要に供給が追いつかない面もあった。新色を追加することで,さらに出荷数が高まると期待している」(ウィルコム)。

 ウィルコムは2006年4月から2007年3月までの1年間で,63.5万の純増加入者を得ており,2007年4月時点で累計459万加入を得ている。2007年6月1日から,ビジネスユーザー向けに日中の定額利用を中心とした料金プラン「ウィルコムビジネスタイム定額トリプルプラン」のサービスを開始することで,さらなる加入者増を目指す。