電子情報技術産業協会(JEITA)の統計によれば,民生用電子機器の2007年4月の国内出荷金額は前年同期比7.0%増の2282億円だった。音声機器は低迷,車載機器も前年並みにとどまったが,映像機器の出荷金額が2ケタの伸びを示した。

 映像機器の出荷金額は前年同期比11.8%増の1491億円だった。成長のけん引役は引き続き,薄型テレビが担っている。液晶テレビの出荷台数は前年同期比37.3%増の54万7000台,PDPテレビは同45.4%増の8万9000台となった。一方で,録画機は市場が縮小している。VTRの出荷台数はわずか2万1000台と前年同期実績を60%下回った。DVDレコーダは前年同期比21.9%減の23万5000台,このうちハード・ディスク装置(HDD)内蔵タイプが19.1%減の22万1000台だった。


テレビの国内出荷台数の推移(2006年4月~2007年4月,単位:万台)

 音声機器の出荷金額は前年同期比5.4%減の202億円だ。HDDやフラッシュ・メモリを記録媒体に使う携帯型音楽プレーヤの出荷台数は前年同期比9.0%増の61万5000台と伸長したが,MDやCDといった従来オーディオの落ち込みが大きくなっている。

 車載機器の出荷金額は前年同期比0.5%増の590億円。車載テレビやカーナビは好調を維持しているが,車載DVD機器の伸びが鈍った。車載DVD機器は過去9カ月にわたって前年比20~50%程度の成長を続けてきたが,4月は前年同期比3.0%増の2万1000台となった。