パイオニアは2007年6月末に,Blu-ray Discプレーヤを同社として初めて国内市場に投入する(発表資料)。子会社を通じて米国向けに投入予定の「BDP-94HD」(Tech-On!関連記事1)を,国内市場向けBlu-ray Discプレーヤ第1弾製品(型番は「BDP-LX70」)として発売するもの。出荷規模は500台/月を予定している。


BDP-LX70

 希望小売価格(税込み)は17万円。再生専用機としては決して安くないが「映像や音声の品質で他社と差異化を図った」(パイオニア広報)。1080pの映像を24コマ/秒(1080/24p)で再生できることが最大の特徴だ。フィルムを使う映画は一般に24コマ/秒で撮影されているため「映画タイトルを再生するには理想的。1080/60pなどは他社製品でも一般的だが,1080/24pの再生モードにも対応したのは現時点では当社だけ」(同)という。

 音声に関しては,Blu-ray Disc規格ではオプションとされているDolby TrueHDをサポート。さらに,D-A変換器を音声チャネルごとに1個ずつ,5.1チャネルで合計6個搭載するなど,音質確保に十分なコストをかけているという。

 同社は2008年3月期の経営方針として,高級志向のユーザーをターゲットにAV事業を展開し,特にフルHDのPDPテレビに力を入れると説明している(Tech-On!関連記事2)。今回のBlu-ray Discプレーヤ投入についても,1080/24p表示に対応する50V型の「PDP-5000EX」と組み合わせれば映画フィルムの質感が再現できるとうたっており,同社製PDPテレビの拡販にもつなげる狙いだ。