2006年の家庭用ゲームの国内市場規模が過去最大の6257億9000万円に達した。ゲーム専門誌「週刊ファミ通」などを刊行するエンターブレインの調べによれば,ソフトウエアとハードウエアを合わせた国内ゲーム市場の売上高はこれまで1997年の5332億円が最高だったが,2006年はこれを大幅に上回った。「ニンテンドーDS」の勢いが持続していることに加えて,新型ゲーム機「プレイステーション 3」「Wii」が投入されたことが成長の要因だ。

 ニンテンドーDSの国内累計販売台数は2007年3月までで1602万台であり,2006年12月からは規模を250万台/月に拡大して量産中だ(Tech-On!関連記事1)。任天堂 代表取締役社長の岩田聡氏は決算説明会で「当社ではゲームボーイアドバンス時代に月産規模を230万台としたことが一度だけある。200万台を超える月産は,これまでは本当に数えるほどしかなかった」とDSの好調ぶりを語っている。

 エンターブレインは,こうしたDSの好調の牽引役となったのが「脳を鍛える大人のDSトレーニング」をはじめとする学習・実用系ソフトウエア群だと分析する(Tech-On!関連記事2)。学習・実用系ソフトの国内累計販売本数は,2006年12月までで約1400万本に上り,DS用ソフトウエア全体の販売本数に占める比率は20%を超えている。


ニンテンドーDS用の学習・実用系ソフトの販売本数推移(集計期間:2004年12月2日~2006年12月31日,出典:「ファミ通ゲーム白書2007」)