カシオ計算機は,2007年3月期(2006年4月~2007年3月)の決算を発表した(PDFの発表資料)。連結売上高は対前年比7.0%増の6207億6900万円,営業利益は同11.5%増の480億7400万円,当期純利益は同5.9%増の251億4700万円の増収増益だった。携帯電話機やデジタル・カメラなどの売り上げが堅調に推移したという。

 部門別に見ると,「エレクトロニクス機器」事業は好調だったが,「デバイスその他」事業が低調だった。エレクトロニクス機器事業の売上高は,対前年比11.4%増の5278億8900万円,営業利益は29.1%増の538億9100万円だった。この事業を牽引したのは携帯電話機を扱う「MNS」部門で,売上高は対前年比22.5%増の1713億円だった。デジタルカメラを扱うコンシューマ部門は,前年比7.3%増の2293億円を売り上げた。「時計」部門の売上高は同9.7%増の779億円,オフィス向けコンピュータなどを扱う「情報機器」部門は同0.1%減の486億円だった。

 デバイスその他事業の売上高は,対前年比8.7%減の1282億100万円,営業利益は前年の71億8500万円の黒字から7億8500万円の赤字に転落した。特に液晶パネルなどを扱うデバイス部門は売上高が落ち込み,対前年比15.1%減の627億円だった。TFT液晶パネルの単価の下落や半導体の組み立ておよびテストを手掛ける子会社の減収などが影響したという。

 2008年3月期(2007年4月~2008年3月)については,売上高が対前年比4.7%増の6500億円,営業利益が同10.2%増の530億円,当期純利益が同11.3%増の280億円となる見通し。

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