ジェイテクトは,2006年度(2006年4月~2007年3月)の連結決算を発表した。売上高は1兆252億円,営業利益は646億円,当期純利益は449億円で,前年度と比べてそれぞれ41.5%,44.8%,64.6%増加。大幅な増収増益を達成している。主力の機械器具部品事業に加えて工作機械事業も売り上げを伸ばした。

 機械器具部品事業は,売上高が8256億円(前年度は6082億円),営業利益が436億円(同316億円)。自動車向けを中心に,国内市場では堅調に推移し,海外市場では特に北米やアジアで増収となった。

 工作機械事業は,売上高が1996億円(前年度は1160億円),営業利益が211億円(同131億円)。合併(ジェイテクトは光洋精工と豊田工機が2006年1月に合併して誕生)の効果に加えて,国内外で工業用熱処理炉や電子製品の販売が好調で増収となった。

 2007年度は,売上高が1兆600億円,営業利益が670億円,当期純利益が400億円である。売上高と営業利益は微増,当期純利益は約10%の減少を見込む。「BRICs諸国でのおう盛な個人消費を背景とした(設備投資)需要の伸びが期待できるが,米国経済の動向や原材料価格の影響,為替変動に伴う輸出環境の悪化など先行き不透明な要因も数多い」(同社)と景気に関しては慎重な見方だ。

 2005年度の業績値は,光洋精工の2005年4~12月とジェイテクトの2006年1~3月を合算したもの。

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