オークマは,2006年度(2006年4月~2007年3月)の連結決算を発表した。売上高は1888億円,営業利益は272億円,当期純利益は156億円で,前年度と比べてそれぞれ24.8%,45.9%,29.6%増加した。これによって同社は4期連続の増収増益を達成,売上高や各利益は2期連続で過去最高を更新している。

 同社の好業績を支えたのは,国内外における設備投資需要の拡大。国内は,自動車関連向けが前年度より減少したが,建設機械,航空機,造船,資源・エネルギ関連といった重厚長大産業の需要が好調だった。海外市場は,国内を上回る需要拡大が続いている。ドイツ,イタリアが回復基調にある上,米国や中国,インドでの受注が好調だった。

 売上高の増加と同時に,原価低減も進んだ。可児第4工場と可児第5工場の竣工によってマシニングセンタ(MC)の一貫生産ライン(部品加工から組み立てまで)が確立され,生産性が向上したほか,部品・ユニット,素材の共通化によって,増産に伴う経費増加や資材価格高騰の影響を吸収している。

 2007年度の業績見通しは,売上高が2040億円,営業利益が298億円,当期純利益が170億円である。業績を左右する景気は「緩やかな拡大基調を続けていく」(同社)と見ている。

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