住友電工,ビスマス系超電導線において「臨界電流値200A超」を達成---熱処理工程などを改善
住友電気工業は,ビスマス系超電導線において,臨界電流値が210Aという「世界最高性能」(同社)を実現した。今後,量産技術の確立を目指す。同社は2007年4月に臨界電流値が180Aの超電導線のサンプル供給開始を発表したばかり(サンプル供給自体の開始は同年6月,Tech-On!の関連記事)。臨界電流値が200Aを超えることにより,様々な産業分野において新たな超電導線の応用が進展していくと見る。
このビスマス系超電導線は,同社の「DI-BSCCO」。DI-BSCCOは,粉末工程,加工工程,熱処理工程という3工程を経て製造されるが,今回は製造工程の全領域にわたり均一化,無欠陥化などの改善を施すことにより,大幅な性能向上を達成したという。特に,熱処理工程では,同社独自の加圧焼成(CT-OP,Controlled Over Pressure)法を採用することで従来のビスマス系超電導線では不可能だった超電導材料の「密度100%化」を実現。高臨界電流,高強度,長尺化,高耐久性などを実現した。
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