ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)とソニーは,2007年6月19日付けで,SCE代表取締役会長兼グループCEOの久多良木健氏が,任期満了をもって取締役を退任すると発表した。久多良木氏は,SCEの名誉会長に就任する。名誉会長就任後も,シニア・テクノロジーアドバイザーとして,技術的なサポートを行っていく。

 久多良木氏は,「プレイステーション(PS)」や「プレイステーション2(PS2)」などの生みの親。ゲーム事業を全世界累計で2億台以上出荷する規模にした。今後について,「この経験を生かし,更なるチャレンジを,SCEを離れて更に広いネットワークで加速していきたい」とコメントしている。

 この人事に伴い,代表取締役社長兼グループCOOの平井一夫氏が代表取締役社長兼グループCEOに就任する。平井氏は,2006年12月に北米子会社の社長から現職に就任した(Tech-On!の関連記事)。ソニー代表執行役会長兼CEOのハワード・ストリンガー氏は「北米での経験と手腕をもってSCEをさらに発展させ,新たな次元へと導いてくれるものと確信している」とコメントしている。