任天堂は,2006年度(2006年4月~2007年3月)の決算を発表した(PDFの発表資料)。売上高は対前年度比89.8%増の9665億3400万円,営業利益は同150.2%増の2260億2400万円,当期純利益は同77.2%増の1742億9000万円だった。携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」や「ニンテンドーDS Lite」,据置型ゲーム機「Wii」の好調な販売などが影響して,前年度の減収減益から大幅な増収増益に回復した。

 2006年度のニンテンドーDSと同 Liteの合計販売台数は対前年度比105.6%増の2356万台。全世界での累計販売台数は4029万台で,そのうち国内が1602万台である。対応ソフトの販売本数も前年から大幅に伸びており,2006年度の販売本数は対前年度比147.3%増の1億2355万本となった。

 一方,2006年11月に発売したWiiの販売台数は584万台。2006年度に600万台としていた販売見込みとほぼ同じ結果となった。対応ソフトウエアは2884万本を販売した。

 地域別に売上高を見ると,前年度から最も成長したのは日本。対前年度比118.2%増の8987億7000万円を売り上げた。南米/北米は同66.9%増の3547億2300万円,欧州は同104.9%増の2661億7100万円。その他の地域は同137.9%増の167億3500万円だった。

 2007年度(2007年4月~2008年3月)の業績予想については,売上高を1兆1400億円(対前年度比17.9%増),営業利益を2700億円(同19.5%増),当期純利益を1750億円(同0.4%増)とした。Wiiを通期に渡って販売することやニンテンドーDSおよび同 Liteが更に普及することを増収の要因とする。2007年度のニンテンドーDSと同 Liteの合計販売台数は2006年度より少ない2200万台,Wiiの販売台数は1400万台を見込む。

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