富士通は,増収増益となる2006年度の連結決算を発表した。売上高は5兆1001億円で前年度比6.4%増,営業利益は同0.3%増の1820億円となった。特に海外の伸びが大きく,売上高で14.7%増えている。サービスビジネスやHDD,UNIXサーバなどが好調だったという。

 事業別に見るとサーバや電話基地局などのハードウエアとSIサービスを含むテクノロジーソリューションは,売上高3兆1570億円で前年度比5.8%の増収。営業利益も同5.2%増の1636億円となった。システムプラットフォーム(ハードウエア)は減収減益だったが,サービスが好調だった。ユビキタスプロダクトソリューションは,パソコンなどが伸び悩んだが携帯電話が好調だったほか,海外でHDDの出荷が伸びたため前年度比5.5%の増収(1兆1183億円)となり,営業利益も同19.5%増の416億円となった。一方,半導体製造のデバイスソリューション事業は,前年度比7.8%の増収だったものの,開発費やラインの償却費がかさみ同2.5%減の190億円となった。

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