台湾のPCメーカーであるAcer社は,米国市場において,同社製ノートPCの一部機種をリコールすると,米国時間2007年4月25日に発表した。ソニーエナジー・デバイス製のリチウムイオン2次電池を搭載している,2004年5月~2006年11月に米国で販売された機種が対象。ある条件下で,バッテリが過熱し,火災に至る危険性があるという。

 Acer社によれば,米国・消費者製品安全委員会(CPSC)には発表時点で,ノートPCのバッテリ過熱事故報告が16件寄せられているが,その中にAcer社のノートPCでの事故は含まれていない。だが,同社は「消費者利益のため」(同社)に,CPSCやソニーと協力してリコールに踏み切ることにしたと主張している。リコール対象のバッテリの数は約2万7000個である。