船井電機は2006年度(2006年4月~2007年3月)の業績予想を修正した。売上高は前回予想に17億円上乗せして3967億円としたが,営業利益は前回予想の258億円に対して207億円へ下方修正している。

 営業利益を引き下げた理由は大きく分けて2つ。1つは,欧州市場での液晶テレビの大幅な価格下落を受けての在庫評価減。当初はこれを特別損失として計上する予定だったが,営業費用として34億円計上することとした。

 もう1つは,同社の主戦場である米国市場における2007年1月~3月期の販売不振だ。PDPテレビ市場で「松下(電器産業)が値下げ策に出たこともあり,苦戦した」(船井電機 広報)ほか,DVDプレーヤ,CRTテレビ,液晶プロジェクタなどの売り上げが軒並み,計画を下回った。この減収に伴う減益が16億円ほどに上るという。