TOTOのグループ会社であるジャパンハイドロテクトコーティングス(本社東京)は,大気浄化力を従来の6倍に高めた,光触媒機能付き水性カラーコート「ハイドロテクトカラーコート ECO-EX」を開発,2007年5月15日に発売する。上塗りの光触媒層が太陽光を受けると活性酸素が生じ,NOxなどの大気中の汚染物質を無害化する。防汚性や耐久性にも優れ,建物外装の壁面はもとより,汚れやすい陸屋根の端面や塀の垂直面,窓の開口部周辺などに利用できる。

 新しいコーティング技術では,下塗りの上に約360色の標準色を持つ中塗りのカラー層を,さらにその上に上塗りの光触媒層を塗布する。光触媒層はクリアなため,カラー層の色を損なう心配はない。加えて,光触媒層が塗膜に悪影響を与える紫外線を吸収することにより,新しいコーティング技術の耐久性は高耐久性塗料として知られるフッ素塗料と同等の約20年を実現している。材工設計価格は,既存テクスチャを塗り替える場合で1m2当たり5000円(税込み)。