デンセイ・ラムダは,2006年度(2006年4月~2007年3月)の業績見通しを修正した(PDF形式の発表資料)。売上高は前回予想に16億円上乗せの539億円としながら,純損益を4億円の赤字から8億6000万円の赤字へ引き下げた。2006年7月に施行されたRoHS指令に非対応の部材や製品の処分費用として特別損失5億5000万円を計上するためだ。

 デンセイ・ラムダでは2005年以降の新規開発品についてはすべてRoHS指令に準拠するなど,同規制への対応を早期から進めていたが,2006年1月に買収した7社がRoHS指令に非対応の在庫を抱えていたため,デンセイ・ラムダの不良在庫と合わせて特別損失を計上するまでの規模となった。買収した7社は,いずれもLambda powerグループの欧米法人で,デンセイ・ラムダの親会社であるTDKから譲り受けたもの(Tech-On!関連記事)。RoHS非対応の部材や製品が流通過程に混在すると管理コストがかさむことから,処分を決めた。

 なお,現在は客先の指定でRoHS指令に対応していない品種が一部残っているものの,同社製品の90%超がRoHS指令に対応済みという。