ドイツRohde & Schwarz GmbH & Co. KGは,自社製装置向けに,3GPPが策定を進める次世代高速移動体通信規格LTE(Long-Term Evolution)に対応する測定オプション「R&S SMx-K55/FSQ-K100」を発売した(発表資料)。SMx-K55は,信号発生器にLET信号生成機能を付加する。FSQ-K100は,スペクトラム・アナライザにLTE信号解析機能を追加する。

 SMx-K55はLTEのダウンリンク信号を生成する。この信号は,基地局および携帯電話機の部品の受信性能試験に用いることができる。FSQ-K100の解析機能は,LTE規格で定められているすべての帯域で,ダウンリンク信号のスペクトラム,時間,変調ドメインについて解析できる。LTE基地局の開発に役立つ。両オプションは互換性があり,併用が可能。LTE規格の策定がまだ終了していないことから,仕様の変更に備えて柔軟性を持たせたとしている。アップリンク信号については,生成をSMx-K55のファームウエア更新にて,解析を新オプション「R&S FSQ-K101」にて近く対応する予定。