米Widevine Technologies, Inc.は,「Widevine Cypher」と呼ぶ同社のDRM技術を米Adobe Systems Inc.の「Flash」形式の動画に対応させたと発表した(発表資料)。YouTubeをはじめとする多数の動画コンテンツを扱うWWWサイトは,パソコンに搭載したOSやブラウザの種類を問わず使えることから, Flash形式の動画を採用している。同社技術を採用しているユーザーがFlash形式の動画への対応を依頼したという。社名は明らかにしないが,米大手テレビ・ネットワークが運営する動画配信サイトでWidevine CypherのDRMを採用したFlash形式動画を採用済みとする。

 Widevine Cypherはブロードバンド接続もしくは事業者が運営する非公開のIP網を使って配信する動画コンテンツの保護に使える。パソコン以外にセットトップ・ボックスやHDD録画機,次世代光ディスク再生機,携帯端末などに対応する。現在のところWidevine Cypherは,ブロードバンド接続でユーザーに配信するFlash形式動画の保護に使われている。Widevine社は非公開IP網の中で同技術を適用するニーズも高まるとする。